ツボ取りのツボ知らず
からだと心のためにと副題をつけながら、全然体と心のためとは関係ないことを書いてきたような気がするが、こんなつまらん文章を読むことも、かえって健康のためになるのかもといういいわけをしつつ、たまには、体に関係のあることを。
ツボとは、経穴のことである。鍼灸師がよく使う。というより使わなければ仕事にならない。
ところがである。経穴を取る(ツボの場所を特定する)のに、上手に取れない人が意外と多くいる。
経穴を取るのに目安となるのは骨度という方法で、2千年前からその手段が伝わっている。体のあちこちを、分寸で分割して、ここから○寸に○○という経穴がある、というように表現する。
しかし、体は、生きている。人により、その位置はわずかに変わるし、ときにはその日の体調によって変わる。その変化を見つけるにはどうすればいいか。それは手指の敏感さ、触診力にかかるのである。
ところが、その触診力があやふやな鍼灸師が多い。いつまでたっても骨度だけを目安にして、生きた人間であることを意識しない。すると、本当に正しいツボが取れない。その結果、治らない。
体の微妙な変化を読み取り、皮膚上の精細な調子を感じ取り、正確なツボを取らないと、結局、何をしても治らないのである。


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