学生は商品だ
何かを作る会社にとって大切なものは商品です。送り出す商品がきちんとしていないと、その会社の評判は落ちます。これは当然のことです。
これを学校に置き換えると、学生・生徒は商品なんですね。いずれ送り出す学生の質が悪ければ、その学校の評価は落ちます。これは特に鍼灸学校に限らないことですけれど。
入学したての学生は、まだ未完成品です。これを完成品にしなければならない。鍼灸師は学校出ただけでは絶対に完成品にはなりませんから、とにかく組み立て可能な商品までには育てなければならない。
ところがそれがわかっていない学校があるように思います。学生を単に金儲けの道具にしか思っていない。育てるのではなく、できるだけ国家試験に合格するように仕立てて、そのまま卒業させればいいと思っている。
国家試験に通るのは当たり前です。でも、それだけでは鍼灸師にはなれません。鍼灸師にするためには、単に受験勉強をさせる以上の何かが必要です。
ところが、学生を単に金儲けの道具にしか考えていない学校経営者はその点を間違えています。
その結果どうなるか。
長い将来立派な鍼灸師に育ってくれればその学校の評価は上がるでしょうが、そうでなければ、つまり単に免許を持っているだけという鍼灸師にしかならなければ、その学校の評価は落ちます。
その学校が学生を大切に育てようとしているかどうかは、学内の様子を見ればわかります。
いい学校は、活気があります。
先生も学生も明るいです。
そりゃ不満の一つや二つはあるでしょう。でもその不満を克服できるだけの魅力がその学校になります。
例えば、私は昨年から明治東洋医学院専門学校の非常勤講師をさせていただいていますが(年間わずかの担当ですし、さて、今年もお呼びがかかるかは不明ですけど)、この学校には活気があります。先生と学生がにこやかに語り合ったり、熱心に勉強に励む姿があります。先生方を含めスタッフ皆さん、本来部外者の私が恐縮するほど丁寧で親切です。
このような学校は、鍼灸学校などが急増したせいで仮に一時期経営が苦しくても(この学校に関してはあり得ないでしょうが)、必ず好転するでしょう。
それは、いい商品である学生を送り出せるからです。
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