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コミュニケーションと治療

同じような病気になっても、人によりその感じ方が違います。

ある人は平気だったり、でも同じ症状のはずなのに、ある人は大変苦痛を感じたり…。

ここで治療の際に注意しなければならないのは、次のような点です。

1、患者さんの訴えがどの程度真実か。
先に述べたように、症状の感じ方は人によって違います。特に痛みに関しては、おそらく皆さんが考えている以上に違います。ですから、患者さんの訴えは訴えとしてよく聞くのはもちろんですが、そこで一歩立ち止まって、真実の症状は何かを吟味する必要があります。

時には、患者さんの訴えは、実は全く違う事の表現だという事があります。例えばこの部分が痛いとおっしゃっても、本当は(中にはその患者さん自身が気づいていない事もあります)、何か深刻な悩み事があって、

それを知ってほしい

そんな事もあります。

2、その症状は、治療できるものかどうか。
医師でないと治療が不可能なもの、我々が治療対象としているもの、あるいはメンタル面の要素が強いものなど、その症状から真実の病状を知る必要があります。そのためには、最大限我々ができる診察法を駆使する必要があります。

場合によっては医師の治療が必要な事もあるでしょうし、仮に治療対象であるとしても、

どの程度治るのか

という事にも充分配慮して推定する必要があります。

3、患者さんは何を要求しているのか
これは、1にもかぶる内容なんですが、患者さんが要求する治療の内容は、完全に治りたいのか、あるいは日常生活に苦痛のない程度に治りたいのかなど、さまざまです。

我々はこれも考慮しなければなりません。

特に複数の箇所に苦痛がある場合などには、治療の優先順位がありますので、どのように治療していって、どのように変化するのかを患者さんによく理解してもらう必要があります。


突き詰めていうと、

患者さんと我々がどのようにコミュニケーションを取るか

なんですね。

簡単ですが、実はこのことが一番、

難しい事です。

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