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個性と基本

実技を教えていると、人それぞれくせがあることがわかります。

そのくせを直すべきなのか、それともそのままにしておくべきなのか、迷うことがよくあります。

実技を習得する意味の本来は、基本的な手技をきちんとこなせるようになることです。

それを考えると、くせは矯正されなければなりません。

しかし、そのくせが、治療という目的に貢献するものであるのでしたら、矯正するべきではなく、むしろ、より生かす方向に持って行くべきと考えます。

ただ、「無駄な」くせは、改善すべきです。

手技を行う上で不必要な無駄な動き、これは、治療には一切関係ありません。治療の間を取るためにその人が無意識に編み出したくせであろうとも、治療に必要のないものは必要ないものとして排除すべきと私は考えます。

それを考えると、実技をまだ充分に行っていない学生さんの方が上手にくせを修正することができます。

ある程度臨床を積んだ人の方が無駄なくせを持っておる場合が多いですね。しかもそのくせはなかなか矯正することができない。

この辺は難しいところです。

ただ、指導者になろうとする人は、手技のくせは徹底して取らなくてはならない。その人の手技は、あくまでも基本に忠実でなくてはなりません。指導する上で、くせのある手法を見せるべきではないんです。

それを考えると、指導をしつつ臨床もするという人をどう指導するのか、難しいところだといえます。

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